2026/07/12 08:00

こぎん刺しとは、布の織り目を数えてその間を埋めるように刺していく技法。
江戸時代に、薄い麻の着物の織り目を木綿の糸で埋めることで風を通りにくくして丈夫にすることから始まりました。
農民は麻の着物しか着ることができず、各家で麻を育てて織って布にして、そこにこぎん刺しを施していたそうです。
(『弘前藩庁日記』を見るとこぎん以外にも木綿などの着物を着た農民が出てくる。ひとことで農民と言っても身分や財力に差があったのでそういう事情も関係していると思われる)
・昔のこぎんの着物。

当初はただ刺していただけだったと考えられますが、糸の見え方から様々な模様が生まれました。
模様は身近なものをかたどったとされますが、
「うろこ形」「亀甲」「紗綾型」など、着物に由来する模様もあります。
「てこなこ(蝶)」や「だんぶりこ(トンボ)」も、着物によく使われるモチーフです。


模様や、使われる模様の展開の仕方には地域性があると言われています。
それは農家の女子は母から子へこぎん刺しを教えられ、模様が受け継がれていったからと言われます。
また他の人の着物の模様でよいのがあると目で覚えたと言われます
(今でいえばパクリですが、商品ではないためそこは寛容だったのでしょう…)

今は基本模様に関しては図案集があります。小さい模様を組み合わせて全体的に展開する模様などは、一度方眼紙などに書いてみる必要があります。いきなり刺すこともありますけど。


専用の方眼紙や方眼用のサイトがあります。
オリジナル以外にも描くことがあります。刺す時の確認のためです。


最近ちょっと必要があって伝統の立枠模様を調べました。
写真のままでも刺せるのですが、今回は方眼紙に描いて刺し方を確認。

方眼紙は弘前にあるつきやさんのを使っています。

ペンはフリクションで、最近買ったサインペンタイプ。
ボールペンのもありますが筆圧が強いので、ペン先をつぶしてしまうからサインペンのがいいようです(細いのがあるとよりいいけど)。
色分けをしているのは、模様を刺す時にどこの線か分からなくなるからです。
やってみるとわかりますが、どこまで刺したか分からなくなるのです…

ちなみにオリジナルのこぎん図案「寝そべりパンダ」。
これを作った時にも、自分が刺して苦労した部分を解消しようと活かしました。
まず線をグレー濃淡で色分けして、どこを刺しているかわかるようにしたのと、
開ける目数を数字で表しました。何目とばすか分からなくなることも多いので。
経験者向けですが、ぜひ下記ショップから購入して試してみてください。クロスステッチにも使えると思われます。
ショップは↓